私は最近、筋トレが習慣になっています。

その頻度は、週6回。

ほぼ毎日、前回に行ったトレーニングよりも1キロでも重く、1回でも多く負荷をかけ、精神と肉体を限界まで追い込むようにしています。

その話を人にすると「ストイックですね~」と冷やかされるのですが、と同時に、こう言った質問をされることがあります。

「筋トレは週に3回くらい行うのが良いと聞くのですが、やりすぎると逆効果になるのでは?」というものです。

実はこれ、正しい指摘です。

トレーニングを行うと、まず動かした筋肉の筋線維が破壊されます。

そして、休息することによって、筋線維の「超回復」が行われ、その過程で、筋肥大が起こります。

そのため、トレーニングの後には、超回復のための数日の休息を置くのが効果的。

その時間は、一般的には48時間~72時間と言われており、そうすると、せいぜい週3回のトレーニングが望ましい、ということになります。

そして、回復していないうちに同じ筋肉を運動させても、筋肥大につながりにくく、逆効果になってしまうこともあるのです。

では、なぜ、私は週3回ではなく、週6回トレーニングをしているのか、ということですが、私のトレーニング方法は、そのプロセスを無視しているわけではありません。

私のトレーニング方法は、身体の部位をいくつかに分割し、「今日は胸筋、明日は背筋」といったように、毎日異なる部位を鍛えるという方法です。

その日に鍛える筋肉を動かしている間、それ以外の筋肉には強い刺激を与えないことで、超回復の期間を確保しているのです。

確かに、大胸筋を鍛えた次の日は、大胸筋が筋肉痛になります。

翌日に大胸筋を再び鍛えようとしても、上げようとする重量が上がらず、かつ、さらに筋肉が破壊されて、超回復が起きないと感じられます。

しかし、翌日に他の部位を鍛えても、大胸筋に刺激を与えなければその間大胸筋は回復している、と感じることができます。

そのために、週6回トレーニングをしても、発達し続けている、と自分で感じることができるのです。

実はこれは珍しい方法ではなく、ボディビルダーもよく行っている方法だそうです。

私はボディビルダーになるために鍛えているわけではありませんが、もともとあった知識と、筋肉痛など自分の体の状況を照らし合わせ、いつしか、スケジュールができていきました。

いわば、筋線維の破壊と超回復を実際に体で感じながら、自分なりの、効果的なトレーニング方法を考え出したわけです。

つまり、「トレーニングは週3回」というのは、1回のトレーニングにおいて全身を鍛えることを前提とした格言であって、前提が異なれば、この格言は絶対ではなくなるのです。

多少こじつけかもしれませんが、このような考え方は、仕事のノウハウや「格言」とどうかかわるか、ということに似ているのではないかと思います。

世の中には、様々なビジネスのノウハウがあります。

たとえば、「ビジネスでは結論から話せ」とは、よく言われるビジネス格言です。

しかし、場合によっては思考のプロセスから話した方が効果的な場合がありますし、聞く人のタイプにもよります。

全ての場合に妥当するわけではありません。

格言は、その格言が導き出された理由をよく理解し、その上でその理由が妥当する場面では使い、前提が異なる場面では使わない、ということも考えてよいと思います。

そして「トレーニングは週3回」の格言から、週6回のトレーニング方法が導き出されるように、ノウハウの本質を理解することによって、目的を達するために最適な方法論を導き出すことができるのではないでしょうか。

【編集後記】

知人の奥さんが、先日、本を1冊買ってきたそうです。
タイトルを見ると、「夢をかなえる質問」

著者を見ると、
「谷原誠」
「・・・。」

「谷原先生じゃないかー!」
と爆笑したらしいです。

たまに、そういう話を聞きます。
タイトルって、重要ですね。

「夢をかなえる質問」(PHP研究所)
https://www.amazon.co.jp/dp/4569834949/

今日も、最後まで読んでいただき、ありがとうございました!
そして、また次回もぜひ読んでください!

では、あなたに健康と幸せが訪れますように祈っています。