アスリート

人には誰でも「資質」や「適性」というものがあります。

たとえば、プロのアスリートに、小さいころ運動が苦手だったという人はほとんどいません。

「天から与えられた」というほど特別な才能ではなくても、あらゆる分野で、もともとの得手不得手は否定できないものです。

もちろん、才能や資質で劣っていても、ある程度努力で補うことはできます。
また、天才的な才能を持つ人も、人一倍の努力によってその才能を花開かせています。

トーマス・エジソンの「天才は1%のひらめきと99%の汗である」という言葉は、努力の大切さを端的に表す言葉として有名です。

しかし、このエジソンの言葉は、どんなに多くの努力をしても、1%のひらめきを生み出す才能のない人からは偉大な発明は生まれないという、エジソンの自負も見え隠れします。

いくら努力しても、誰でもエジソンになれるわけではないことは確かです。
しゃにむに頑張ったからと言って、成功できるとは限りません。

将来進む道を考えるとき、自分自身の資質・適性にあった分野に、努力の対象を絞ることが決定的に重要です。

当然、適性がある分野のほうが成長は早く、成功の可能性も高くなります。

例として、私の職業である弁護士についてお話ししましょう。

一口に弁護士といっても、いろいろなタイプがあり、顧客を得るためのルートも大きく異なります。

たとえば、一つの分野について法学的、また実務的に突き詰めて研究し、高度な論文を発表したりして、その道のプロ中のプロとなる弁護士。

こういった弁護士は、特に営業をしなくても、大企業から相談を受けたり、顧問就任を依頼されたりします。

また、対照的なタイプとして、人づきあいが非常に得意で、飛び込み営業も辞さず、人の集まるところに率先して顔を出し、人脈を広げることで顧客を得ていくタイプの弁護士もいます。

私は弁護士になりたての頃から、このどちらのタイプでもないと考えていました。

もちろん法律の勉強は欠かしてはいないつもりですが、一つの分野を学問的に極めていくのは資質的に向いていない。

かといって、ガンガン飛び込み営業ができる社交性もないことも自覚していたのです。

私が自分で得意だと考えていたのは、人の心理を読みながら、戦略を練ったり、目的達成のための理論を構築したりすることでした。

弁護士としても、法廷でガンガンやるよりは、「どうやったら勝てるか」「どうやったら有利に展開できるか」という戦略を練る方が得意です。

そこで、従来の営業手法にこだわらず、ホームページやSNS、メルマガ、またテレビ出演や書籍など、メディア展開を戦略的に実践し、努力をしました。

まだまだ成功しているとは思っていませんが、ありがたいことになんとか食べられるようにはなり、仲間たちと弁護士23人が所属する事務所を経営できるようになりました。

往々にして、自分が「こうありたい」と思っていることと、自分が本当に秀でている部分は異なります。

最も難しいのは、自分に何の適性、資質があるのかを分析し、判断することでしょう。

私が思うには、私の例にも表れるように、自分の資質は、欠点の裏返しであることが多いということです。

自分が「認めたくない」と思っている欠点を直視すると、その裏側に、今まで見えていなかった「才能」が隠れているかもしれません。

「俺は、ただ……依頼者が絶対的に求める、技量と、価値観を身につけるよう心がけているだけだ……」(ゴルゴ13)

【編集後記】

食欲の秋ですね。
最近、お腹がすきます。

もりもり食べたくなります。
では、どのくらい食べているかというと・・・

牛丼だと、「ミニ牛丼」です。

少食です。
しょぼいです。(>_<)

でも、仕事はバリバリやります。
(*・`д・)ガンバルッス!!

法律相談は、こちらから。
http://www.bengoshi-sos.com/about/0903/

今日も、最後まで読んでいただき、ありがとうございました!
そして、また次回もぜひ読んでください!

では、あなたに健康と幸せが訪れますように祈っています。