私は昨年出版した『「いい質問」が人を動かす』をはじめ、書籍等で、交渉や上司や同僚との関係、あるいは私生活など、あらゆる局面で、「適切な質問をすること」の大切さを繰り返し語っています。

本でも何度も取り上げましたが、質問には、「相手に考えることを促す」という効能があります。

質問をされると、答えなければならないという拘束が働きますので、その問いかけにについて考えさせることができます。

さて、質問は、相手がいて初めてできるものですが、その相手は他人だけではありません。

自分自身への質問、いわゆる「自問自答」もまた、課題解決、目標達成のために大切なことであると思います。

たとえば、納得できない理由で叱責してくるなど、苦手な上司がいるとします。

その現状について、ただ単に「ああ、会社に行くのが憂鬱だ」「あいつ嫌な奴だなぁ」と思うだけでは、環境は他人にただ反応しているだけであり、自分で人生をコントロールしているとは言えません。

ここで、自分にこう質問してみるとどうでしょう。

「自分は、今の状況をどうしたいのか?」

上司への文句、現状への不満ではなく、自分への質問です。

これにより、自分は何らかの答えを出さなくてはならなくなります。

その質問に「自分は、会社を辞めたいのだ」と答えがでれば、転職や起業方法が解決方法となるでしょうし、「会社は辞めたくないが、その上司と一緒に仕事がしたくない」というのであれば、ほかの部署に移れるような社内制度など、異動の方法はないか検討することになります。

でも、それは、その上司から逃げているだけかもしれませんね。

「本当は上司とうまくやっていきたいのだ」という場合もあるでしょう。

その場合は上司の仕事のやり方にあった質問の仕方、説明の仕方などを研究することかもしれません。

また、人間関係をよくするなら、上司の趣味嗜好を探るなど、仲良くなるための方策を考えるのが得策かもしれません。

仲が悪くても、仕事だけは円滑にできるような割り切った付き合い方ができるような振る舞いを考える、といったこともあるかもしれません。

自分自身に質問をするということは、自分はどういうことを考えたいのかを見つめなおすこと。

質問の仕方が悪ければ、良い解決方法は浮かばないでしょう。

また、気分という答えを出す必要のないものに流され、問題を先延ばしにすることを戒める、厳しい態度でもあります。

悩みがあるときは意識して、自分自身に単刀直入な質問を出し、答えを迫ってみるとよいでしょう。

その質問から逃げなければ、解決方法もおのずと導かれます。

「いい質問」は、自分をも動かすのです。

いい質問力を鍛えるには、この本です。

「夢をかなえる質問」(PHP研究所)
https://www.amazon.co.jp/dp/4569834949/

最後に、スティーブ・ジョブズの言葉。

「もし今日が人生最後の日だとしたら、今やろうとしていることは 本当に自分のやりたいことだろうか?」
(スティーブ・ジョブズ)

【編集後記】

睡眠時間をしっかり確保するようにしたら、1日の時間が急に短くなったように感じます。
そうすると、1日のうちにやりたいことが限られてきますから、より効率的な時間管理が必要になってきます。

時間管理を工夫して、実践し、よく考えて、また、このメルマガなり書籍なりでお知らせしていきたいと思います。

今週も頑張ります。
(*・`д・)ガンバルッス!!

今日も、最後まで読んでいただき、ありがとうございました!
そして、また次回もぜひ読んでください!

では、あなたに健康と幸せが訪れますように祈っています。