完璧主義

皆さんは「完璧主義者」と聞いて、どのようなイメージを持ちますか?

ビジネスにおいて、完璧主義者と言われている人は、自分が行う仕事の完遂されたイメージを常に頭の中に持ち、その状態になるまで、細心の注意を払いながら仕事を進めます。

そして、出来上がりに妥協せず、納得がいくまで「良し」とはしません。
そういった姿勢は、プロとして必要な資質であると思います。

しかし、ビジネスの世界では、完璧主義者は必ずしもプラスの資質と語られるわけではないのも事実です。

仕事が完璧に成功する、と確信しない限り始めない、というような場合です。

たいていの仕事は、最初に考えていた計画通りには進みません。
事業が想定通りの結果を生むことも、ほぼありません。

計画を精緻に組み立てても、予定していなかったことが必ずといって良いほど起こります。
ソフトウェアの分野を例にするとわかりやすいでしょう。

WindowsなどのOSやアプリケーション等のソフトウェアは、リリース後、脆弱性などの修正、機能面の更新を日々繰り返します。

そして数年程度で「1.0から2.0」といった具合に、根本的なバージョンアップを行います。

ソフトウェアは新しい環境に合わせ、改善したり、機能を追加したりすることを予定してリリースされています。

つまり、開発者は「ソフトに完璧はありえない」ということを前提に仕事を行っているといえます。
完璧主義のスティーブ・ジョブズが作ったiPhoneも、アップデートしています。

あらゆる仕事は、走り始めるからこそ改善点が見えてくるもの。
完璧でなければ行動しないという姿勢では、何もできないことになります。

行動を阻むような完璧主義は、やはり間違いと言わざるを得ません。

しかし、完璧主義の考え方が、成功することの妨げになるだけなのかというと、それは違うでしょう。

たとえば、メジャーリーグのイチロー選手。

彼は、理想とするプレイ、選手像のイメージを持ち、それを追求するため、一つ一つのプレイや日々の鍛錬で妥協を許しません。

その姿勢はまさに「完璧主義者」です。
ソフト開発でも、スポーツでも、一流の人や企業が目指すのは「その時の完璧」です。

完璧に近づくために最善を尽くしたかどうかは、自分そこがよく知っています。
「今、この瞬間」を完璧主義的に行動しなければ、単なる妥協であり、後悔することになります。

今すべきことを完璧に行うことの積み重ねが、結果として誰にもまねできない到達になります。

時間軸を変えてみると、「一流」といわれる人物は、ビジネスパーソンとして、技術者として、スポーツ選手として、キャリア全体を通して、ひいては人生を終えるまで完璧を目指しています。

「一生をかけて完璧を目指す人」こそ、尊敬に値する人物だといえるでしょう。

「自分を客観的に見て、やるべきことをやります。それは、どんなときにも変わらないものなのです」(イチロー)

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【編集後記】

最近、手にひらにマメができるので、カッターなどでけずっています。
筋トレをするのに、ダンベルや器具を握るので、マメができるのです。

大学時代は、器械体操部に入っていて、鉄棒などを毎日やっていたので、しょっちゅうマメができ、また、つぶれていました。
その時も、カッターなどで、マメを削っていたのを思い出します。

体操部の先輩は、マメが固くなりすぎて、タバコの火をマメにこすりつけて消していたのを思い出します。

今後は、指にマメができるくらいキーボードをたたいて、仕事に打ち込みたいと思います。
(*・`д・)ガンバルッス!!

今日も、最後まで読んでいただき、ありがとうございました!
そして、また次回もぜひ読んでください!

では、あなたに健康と幸せが訪れますように祈っています。