世の中には「ここぞ」という場面で自分の力を100%出し切れる「本番に強い」と言われる人がいます。
逆に、本番になると緊張してしまい、本来の力が出ないと悩んでいる人も多いと思います。
私の人生の中で、一発勝負の「本番」として、緊張感とともにありありと思い出す場面が3つあります。
そして、その3つそれぞれに、本番で結果を出すために事前に行ったことが、微妙に異なります。
一つ目は、大学時代に打ち込んだ体育会の器械体操
器械体操の特徴は、大会で行う演技の構成は事前に決まっており、本番では、練習とまったく同じことをミスなく行うことが求められることです。
そのような競技で、本番のパフォーマンスを高めるためには、事前の練習におけるシミュレーションが重要になります。
技術の鍛錬だけではなく、練習では常に、頭の中で本番の会場をイメージしてトレーニングを繰り返します。
イメトレの目的は、本番を練習と同じように平常心で臨めるようにすることです。
その状態に持っていければ、たとえ本番で小さなミスをしてしまったときも心を乱さず、立て直すことができます。
二つ目は、大学卒業後に受験した司法試験です
司法試験では、問題自体は何が出るかわかりません。
そのため、本番で行うことを、そのままイメトレすることは難しくなります。
勉強を十分に行い、知識を習得するのは大前提ですが、1年に1度の一発勝負なので、本番に強くなければ合格はおぼつきません。
本番に強い、ということは、自分の実力を100%発揮できる精神的強さと集中力だと思います。
そこで、司法試験の前に私が徹底して行ったのが「自己暗示」です。
これは、「俺は本番に強いんだ!」「自分はいま、自信にあふれている」と言い聞かせること。
暗示で自らを高めた状態に持っていき、本番では解答用紙が手元に来た瞬間から、弱気にならず、向かっていく気持ちで書き進めることができました。
もっとも、この方法、自分的にはものすごく有効だと思うのですが、後輩に勧めたところ
「そんなので本当に役に立つんですか?」と笑われてしまったのですが・・・。
そして三つ目は、弁護士として臨む法廷や交渉です
面白いことに、弁護士の仕事は、器械体操で行っていたことと、司法試験で行っていたことの両方の組み合わせなのです。
まず、交渉や裁判の尋問前には、相手が何を言ってくるかという予想をし、何を言ってきても想定の範囲内というところまで事前にシミュレーションし、イメトレを繰り返します。
しかし、いくらイメトレしても、すべてのやり取りが事前に決まっているわけでもありません。
自己暗示により自分を前に進めることも必要です。
裁判等の前は「やるぞー!」と気合を入れたり自分はできる!」と自らに言い聞かせたり、といったことも行います。
とはいえ、若いころは法廷で足がガタガタ震えましたし、年齢が倍以上ある弁護士から見下された態度をとられて心を乱されたり、様々な悔しい思いもしました。
現在でも、まったく失敗のない完璧な仕事は少ないものです。
結局、あらゆる場面、あらゆる人に通用する万能のハウツーなどありません。
それぞれ自分にあった方法、その時にあった方法を見つけることが大切だと思います。
【編集後記】
最近、お風呂好きになりました。
色々な用途に使えますね。
まず、朝起きた時にザブンと入ると、目が覚めます。
また、体温があがるので、すぐにアクティブに行動できるようになります。
風呂に入った後ストレッチをするのですが、ストレッチ前に体温を上げておくことも効果がありますね。
夜眠れない時も、風呂に入ることがあります。
通説ではぬるめの風呂に入るように、と言われていますが、私は少し熱めの風呂に短時間入ります。
そして、一度体温を上げて、その体温が下がる時での入眠を狙います。
そして、これからは寒い季節。
身体を芯から温めるためにお風呂はなくてはならないものです。
温泉にでも行きたいところですが、我慢して仕事に没頭します。(*・`д・)ガンバルッス!!
法律相談は、こちらから。
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今日も、最後まで読んでいただき、ありがとうございました!
そして、また次回もぜひ読んでください!
では、あなたに健康と幸せが訪れますように祈っています。