高次脳機能障害とは


交通事故により、頭部に外力が加わって、頭蓋骨ないし頭蓋内に器質的異常が生じた状態を頭部外傷といいます。

頭部外傷の場合、以下のような診断がなされます。

  • 脳挫傷
  • 急性硬膜外血腫
  • 急性硬膜下血腫
  • 外傷性くも膜下出血
  • 挫傷性脳内血腫
  • びまん性軸索損傷
  • 脳室内出欠
  • 開放性脳挫傷
  • 頭蓋骨陥没骨折
  • 頭蓋骨線状骨折
  • 頭蓋底骨折
  • 脳浮腫

ちなみに、脳は、外側に硬膜があり、順位内側に向かって、くも膜、軟膜となっています。急性硬膜外血腫というのは、頭蓋骨と硬膜の間に決腫ができるもの、急性硬膜下血腫というのは、硬膜とくも膜の間に決腫ができるもの、外傷性くも膜下出血というのは、くも膜と軟膜の間に出血が起こるものを言います。

脳の器質性障害については、高次脳機能障害(器質性精神障害)と身体性機能障害(神経系統の障害)に区分した上で、「高次脳機能障害」の程度、「身体性機能障害」の程度および介護の要否・程度を踏まえて総合的に後遺障害等級認定の判断をします。

ところで、高次脳機能というのは、高レベルの脳の働きのことです。つまり、過去の物事を記憶し、その記憶を基に判断し、物事に注意を向け、また人格などを作り出している機能のことです。

交通事故によって頭部外傷を受け、意識障害を起こし、脳質拡大や縮小等の過程を経て、その回復後に行為の計画と正しい手順での遂行、記憶、思考、判断、言語、注意の持続などが障害された状態を高次脳機能障害といいます。全般的な障害として意識障害や認知症も含むとされています。

また、高次脳機能障害は、脳の器質的病変に基づくものであることから、MRI、CT等によりその存在が認められることが必要であるとされています。